変革の軌跡【世界で戦える会社に変わる”アジャイル・DevOps”導入の原則】
- 原題
- Leading The Transformation
- 著者
- 訳者
目次
1. 変革を理解する
2. アジャイルチームを拡大するうえでの課題
3. ビジネス目標と重要な最初の一歩
4. エンタープライズレベルの継続的改善
5. エンタープライズレベルのアジャイルな計画
6. DevOpsの展開におけるビジネス目標
7. メインブランチで開発を進める文化を作る
8. しっかりした土台を作る
9. 継続的デリバリー
10. デプロイパイプラインの設計
11. 安定性の向上
12. さあ、始めよう
概要
本書は、ビジネスに価値をもたらすために、チーム同士のかかわり方をどう変えていくのか、それを示している。
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DevOpsとは
- 継続的デリバリーは、コードのリリースを効率化や改善する技術的な手法。
- DevOpsは文化の変革に焦点を当てている。
- コードを安定して統合でできる開発プロセスがあれば、複数のチームが連携して作業でき、生産性改善の効果が得られる
- 開発者のミスを責めるのではなく、開発者の改善を助けるリアルタイムなフィードバックプロセスを手に入れること。
- 必須機能が開発できないことが判っても、必須機能が完成できないことを証明する別の資料を要求してはならない。
- 全機能をすべて必須機能とした場合、この悪循環はすぐに始まる。
- 要件をジャストタイムで管理する利点は、2つある。
- 開発優先順位が高くなるまで、要件の詳細分析の投資を遅らせられる。
- システム要件の在庫数を抑えることができ、マーケット状況に変化が発生しても、再作業をう要件数を少なくすることができる。
- テスト環境に信頼が置けない状態では、開発プロセスの改革は不可能である。
- テスト環境への投資を優先する必要がある。
- 長期にわたってテスト環境を改善するためのチームが必要
- 重要なのは、本番に近い環境でのテストとデプロイの頻度を上げる事で出てきた痛みである。
- 技術的にどこを変更するのか優先順位を制御することができ、課題の優先順位に沿って解決されるようになり、変革の価値を早く届けることができる
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目指すべき組織像
- 継続的改善こそが、長期的な競争優位性につながる。
- 信頼感は透明性を生み、透明性は問題解決能力を育む。
- 一番柔軟な資産(=ソフトウェア)を、ビジネス目標に応えられない機能にコミットして固定してはならない。
- ソフトウェア独特の柔軟性の利点を活かす(ソフトウェアの柔軟性を受け入れる)ことで、変わり続けるマーケットに対応をする事ができる。
- リーダーに求められるモノ
- 組織が大きくなるとトップは正確な長期計画が欲しくなってくる。しかしそれは、顧客にビジネス価値を提供する事とどちらが重要か選択しなければならない。
- リーダーは可能な限り目標とともにフレームワークを提供し、仕事の進め方に関しては最大限の裁量をチーム与えることが重要
- それによってチームは仕事に興味を覚え、結果に対するオーナーシップを高めることになる。
- 状況が変わっても変化に気づきやすいし、すばやく適応できるチームが出来上がる